木屋平地区には15箇所の集会所がありますが、その集会所単位で毎月1回のレクリエーション活動が行われていました。
その活動は、主に地域の保健スタッフ(保健士)が中心になり進められてきました。
薬局開設以来、私たちは広義のセルフメデケーション活動に取り組もうと考え、薬局内の一角に地域のみなさんのためにサロンを用意しました。しかし、住民のみなさんの集まりは少なく試行錯誤していました。
それもそのはず、交通アクセスの悪い山間部であり、さらにご高齢の方々は自由に車を運転することは困難なのです。
そんな事情から、薬局での健康教室の開催計画はとん挫していた状況でした。
そんなとき、美馬市の社会協議会や保健師の方から、“ふれあいサロン”に参加してはどうかとお声をかけて頂きました。
その内容は、お薬のこと、大雪が降ったのあとの雪かきのこと、農繁期の身体の疲れや夜に眠れないこと、息子や娘さんのことなど広範囲にわたるもので、山間部における”セルフメディケーション”とはこういうことなのだということを学ばせて頂きました。住民の皆様のホームグラウンドにて楽しい歓談を行う事により、薬局の相談窓口では、決して聞き取れない生活背景を知ることが可能となり、そしてそれが皆様お一人お一人の療養指導に繋がるように取り組んでいます。